遠州灘のアラ2007.3.29

写真はみよしフィッシングレポートに掲載しましたのでご覧ください。

遠州灘でアラを狙いました。
港に着いたのは前日の夕方ですが南西風がひどく、船頭は出船できるかどうかわからないといいます。
朝着きの3名には電話して、出発を見合わせるよう伝え、当日の朝の状況で出船できるかどうかを判断しようということになりました。

宿でゆっくり休み、翌朝、港で待っていると、豊橋ナンバーの車がやってきました。
2名の釣り人が仕度をして降りてきます。
やがて船も到着。
まだ風は強めですが、何の躊躇もなく出船しました。
3名に中止を伝えたのは早まった感じでしたが、航行中は波が高く、船は何度も跳ねていました。

1時間強の航程で釣り場に到着。
サバとサンマを刻んでタンザクを作ります。
オモリは300号。
リーディングX・NEMONO・205HHとシーボーグ750MTの組み合わせに、道糸はPE8号500mです。

仕掛けは12号ハリス2ヒロの3本バリの片テン。
エサをチョン掛けして投入開始です。
水深は230mですが、上潮がかなり速い二枚潮。
しばらく流してから巻き上げると、なんと仕掛けが絡んで手前マツリをしています。
これじゃ食うわけはありません。

船頭からは大型のテンビンをといわれていたのですが、あえて小さなテンビンを使ってこの有様。
見かねた船頭が大きなテンビンを貸してくれました。
次ぎの投入。
おかげさまで手前マツリはしていないようですが、海底スレスレを狙ったせいで2度も根掛かりをしてしまいました。
どちらもドラグを締めて竿先を垂直に海中に突っ込み、電動レーバーを入れたら外れましたが、2度の根掛かりではエサがなくなっているはず。
巻き上げました。

アラは海底スレスレじゃないと食ってこないはず。
そのため、仕掛けを這わせた結果、根掛かりを誘発したのです。
船頭のアドバイアスは海底から1.5〜3mのタナ切り。
先バリを海底すれすれに保とうというのが基本釣法のようです。
ようやく魚が食ってきました。
でもアタリは小さく、もちろんアラではありませんし、オニカサゴやアカムツとも違います。
中深場の釣りの付き物、ユメカサゴに違いありません。

この魚、巻き上げ中に回転するのでハリスが縒れてしまう困りもの。
ハリは3本ついているので、そのまま良い魚が食うまで待つ作戦を取りました。
これを見ていた船頭は、まだ流し続けるので、打ち直したほうが良いと言ってくれます。

こうして何度もポイントを変えながら探っていきますが、食ってくるのは小さなユメカサゴばかり。
いささか草臥れながら巻き上げていると、裏のトモの釣り人からオマツリじゃないかと声が掛かりました。
小さなアタリがあったような気がして巻き始めたのですから、オマツリかもしれません。
でも上がってきた仕掛けの先についていたのはやはり小振りのユメカサゴ。
件の釣り人には2kg近い立派なアカムツがついていました。
当然重かったのでしょうね。
腹も太っていて、じつに旨そう。
ああ、うらやましい。
写真はこちらで。

ポイントを変えるたびに、少しずつ深くなっていきます。
そしてほとんどが駆け下がり。
相変わらずの二枚潮ですので、少し放っておくと仕掛けが上擦ってしまいます。
こまめにタナを取り直していると、今までよりほんの少しだけ強いアタリ。
小さなムツと、ユメカサゴが連なっていましたが、これで土産が確保できました。

やがて先ほどの釣り人に4kg近いアラ。
良型のアカムツについで本命を釣って恵比須顔です。
アラを狙ってアラを釣らせるのですから、船頭はなかなかのものですね。

エサはサバのタンザクとゲソのあわせ刺し。
タハラッチもこれを見倣うことにしましたが、サバよりサンマのほうが性に合っています。
3本バリのすべてをあわせ刺しにしました。

ここで船頭が水中ランプを貸してくれました。
タハラッチが使っていたのは小振りですが、これはミヤの中型でピンク色。
件の釣り人と同じタイプですから、これでようやく万全の体制が整ったということになります。

効果覿面。
次ぎのアタリはだいぶ明確になってきましたので、ユメカサゴではないはずです。
案の定、小振りながらもアカムツが上がってきました。
これで土産が2尾。
あとは本命のアラを食わせるだけです。

タチはどんどん深くなります。
おまけに駆け下がり。
上潮が速いので、糸フケを取ったらほんの少し巻いてそのままの位置をキープ。
しばらくしてタナを取り直すと、やはりだいぶ上擦っています。
こまめなタナ取りが欠かせません。

相変わらずユメカサゴに悩まされていますが、終盤になってやっと鮮明なアタリが襲ってきました。
アラにしては少しおとなしすぎるとは思いましたが、嫌な外道のサメはまったく食ってはいません。
良いほうに解釈して手持ちで慎重な巻上げを開始しました。
巻き上げるにしたがって突込みが激しさを増してきます。
サメじゃなければアラに違いない。
そんな思いが次第に確信へと変わっていきます。

300号のオモリのついた仕掛けを手持ちのまま300m以上巻き上げていますから、結構堪えます。
やがて仕掛けが巻き上がり、海中を覗き込むと、ほの白いはずの魚影にオレンジ色が差しています。
オニだろうか。
いや違いました。
アヤメカサゴ、カンコかもしれません。
1.5sを超すほどの巨大な型です。
でもこんな魚が何であんなに突っ込むの。
アラじゃない魚体を見てがっかりしてしました。

ということで定時まで釣りをして沖上がり。
ユメカサゴはツ抜けしていました。

初めての海域でのアラ釣りは不調に終わりましたが、魅力はあります。
釣り方も釣り場の状況もいくらか把握できた感じ。
ここではこれからがアラのシーズンとのことですから、次ぎのチャンスをうかがうつもりです。


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