イナンバのキワダ06.5.16

仕掛けはこちら

暗闇の中にようやく陽射しが見えてきたようです。
昨日のイナンバは油を流したような凪ぎ。
潮も程よく効いているようですが、水温が少し下がったとか。
ルアーを主体にキワダやカンパチの良型が姿を見せています。

タハラッチはガオバイパー225Tにシーボーグ750MT。
道糸は棚センサーブライトの12号を350m巻いてあります。
仕掛けは鉄仮面の10号でオモリは100号。
ハリスはディーフロン船ハリス30号6mに、環付きイシダイ16号を結んであります。
刺しエサは特船オキアミの夜光と赤の併せ刺し。
これに生のオキアミをさらに加えましたが、できればコーティングタイプを用意して、2、3尾を刺すと良いかもしれません。

タナは50m。
イナンバに近付くと40mとか、30mに上がることがありますが、この繰り返し。
船中ではメダイが盛んに上がっています。

やがてガオバイパーの穂先が激しく引き込まれました。
これは絶対にメダイではありません。
初物ですから緩めのドラグ調整で、じっくり巻き上げ開始。
仕立て船ならではの特権ですね。

タナは50m。
アタリにあわせてタックルを構えると、ギュンギュン鋭い引き込みが襲ってきました。
マグロの仲間はエサを加えると渾身のパワーを振り絞って疾走します。
カウンターを見ると98m。
ほぼ50m突っ走ったわけです。

ここからポンピング。
電動をパワーレンジに入れたまま中速で自動巻上げ。
竿先を下げたら道糸に親指の腹を当てると、テンションが加わります。
そのまま竿を目いっぱい掲げると、道糸が見えていた分だけ巻き上げられます。
これが電動ポンピング。
キワダが引いたら指を離すだけでドラグが作動しますから心配要りません。

 
定栄丸HPから借用しました。

で、キワダの姿が見えてきました。
ここで再度キワダは抵抗をみせます。
慌てず騒がず、テンビンいっぱいまで道糸を巻き、ハリスを手に取ります。
最後のあがきは火事場の馬鹿力のようなもの。
油断大敵です。
ハリスを取ったら海中でキワダを旋回させ、気力を削いで海面に顔を引き出して空気を呑ませるのです。
こうなればあとはギャフを打ち込むだけ。
魚体の真下から真上に引き上げるだけで、がっちりとギャフがかかるはずです。

だがうかつにもタハラッチはグローブをしていません。
これは重大なミス。
手の皮がスパッと切れてしまいます。
仲乗りの和夫さんにバトンタッチして取り込んだキワダは20sオーバーというところでしょう。
少し小振りですが、このところの不調を吹き飛ばしてくれた1本。
光明が射してきました。

 
定栄丸HPから借用しました。

その後もメダイが入れ食い。
ということはコマセをあまり振り出さないほうが良いということ。
そっとタナを取り続けましたが、やはりメダイの猛攻ばかり。
11時過ぎになってモロコ先生の竿が海面に突き刺さりました。
今度はメダイの引きとは違います。
40号ハリスですから置き竿のまま電動の自動巻上げ。
タハラッチより2回り以上も大きなキワダが浮上しました。

今回は絶不調だったモロコ先生とタハラッチの仕立てに、遠ちゃんが応援で乗船。
和夫さんも竿を出しましたが、お二人の気遣いのおかげでしょげていた2人は復調のきっかけを掴んだかもしれません。
雨も降らず、良い凪ぎの中で久しぶりに沖釣りの楽しさを満喫してきました。
船頭の定一さん、そして和夫さんと遠ちゃん、ありがとうございました。


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