今年も折り返しましたね。
前半はコロナ騒ぎで明け暮れましたが、
ここにきてまたまた感染者数が増加しています。
この先どうなるんでしょうか。
事業者も消費者もイケイケムードいっぱいですが、
だれも責任はとっれくれそうにありません。
自衛するのみ。
夏場を乗り切れば、その先のスケジュールは、
旨いターゲットが待っているというのに・・・。
3密をうまくかわして、
思い通りのスケジュールをこなすにはどうしたらいいんだろう。
皆さん、同じようなことを思案しているのでしょうが、
なかなか明暗は浮かびませんね。
ついつい弱気になってします。
でももう少しの辛抱かもしれません。
好転することを願って、その日を待ちましょう。
・・・
今日は予想通り梅雨の嵐。
この時季にはこういう陽気が襲ってくることが往々にして起こります。
過去に、豆南遠征を企てたとき、
どうしても梅雨前線を通過できず、引き返したことが何度かありました。
梅雨が明けたらいい陽気になって、
大物のパラダイスなんですが、
なかなかうまく事は運ばないものですね。
・・・
で、今回のアナゴ、
白焼きにし、頭を煮詰めたたれをまぶし、丼でいただきました。
かば焼きや煮アナゴよりこちらのほうが旨い感じ。
出しガラの頭はいい味が染みていて、
骨とともにじっくりと揚げたところ、バッチリいけましたよ。
今回の船頭はそろそろ終盤だと言ってましたが、
まだ小振りもかなり交じっています。
例年、7月半ばごろまではやっていたように思いますので、
もう1回チャンスがあるかな。
2回連続で心を残してきましたので、
未練がましく、再リベンジのチャンスを窺っています。
完敗、返討に遭いました。
船中2尾目をゲットし、その後も順調だったのですが、
最近の例にたがわず、後が続きません。
タハラッチが好調だったころは苦戦していた常連たちはぐんぐん数を伸ばし、
あっという間にツ抜け。
タハラッチは前回の釣果にさえ、及びません。
おまけに船頭の脇、トモとの間の釣り座を選んでしまったのも痛恨の極み。
潮先に近いところですが、
終盤の入れ食いタイムに、トモは食わせているのに空っぽ。
全部盗られてしまった感じです。
イヤッ、単にへたくそだったにすぎません。
おまけに、試したかった例の裏ワザ、
船頭に監視されているようで、なかなか挑戦できません。
タイミングを見計らってやってみると、
なんと立て続けにアタリ。
最初の1尾と同じくらいの小振りでしたが、
こんな小さな型でさえも食うんだという有効性が実証されました。
前回に続いて電車で行ってきました。
隣の県なのにアクセス時間も短く、運賃も安かったですね。
もっとも帰りは駅まで送ってもらったので、
その分、安上がりで、身体も楽でした。
それにしても電車ってのは、けっこう乗ってるんですね。
コロナ前よりは空いているように思えますが、
行きは学校帰りの若者、
帰りは勤めを終えた人たちが大勢、乗っていました。
あれじゃ、感染は収束しないでしょうね。
タハラッチは大丈夫なのかなと、
少し、心配になったほどでした。
ちなみに上の写真は船宿のサイトからの借用です。
電車でしたから、ライフジャケットは借り物。
撮影の依頼があったとき、
船宿のネームが隠れるようポーズをとりました。
小細工を弄するなって・・・。
ザックに入るサイズのクーラーバッグを持って行きました。
500ccのペットボトルに入れた麦茶を凍らせていったのですが、
帰宅するまで、ほとんど融けなかったので、
アナゴだったら大丈夫ですね。
昨日ははしょってしまって、すみませんでした。
このところ連日、コロナ感染者の数が急増しているのが心配ですね。
わが国だけでなく、世界的に同じ傾向。
どうなるのでしょうか。
官房長官の話だと、検査数が増えたからとのこと。
だとすると、
今までは検査を十分にしないで見殺しにされた人もいたということなのかな。
なんだか腑に落ちませんね。
そしてひと頃とは感染状況が違うから、緊急事態には当たらないとか。
そんな甘い対策でいいのかな。
言い逃れ内閣の下で暮らしているわが国民は不運な気がします。
まぁ、なるようにしかならないのは何事にも共通していること。
最善と思われる対策を講じて、
そこから先は成り行き次第なのかもしれません。
せっかく今日は梅雨の中休みみたいな陽気に恵まれました。
マダコは好調とは言うものの、
小さいのがほとんどみたいですね。
3kg級とは言いませんが、
せめて1~2kg級が何杯か交じってくれないと、
イイダコ釣りみたいになっちゃいます。
もうしばらく様子を見るほうが賢明かもしれません。
ということでこれから夜アナゴに出掛けることにしました。
こちらもこのところ食い渋りですが、こんなときは乗船人数も少ないもの。
前回は一応都内からの出船にこだわりましたが、
今回は都県境を越えましょう。
前回仕込んだ裏ワザが通用するか、はたまた返討にあってしまうか、
やってみないことにははじまりません。
夕方からは南っ気がそよそよ吹くかもしれませんが、
雨は回避できそうです。
良い釣りが味わえますように・・・。
今日はいちばん下の孫娘の誕生祝い。
今年から新高校生になったばかりの16歳なのですが、
コロナ騒ぎの影響で、結局入学式はカットされたままだとのこと。
人生の思い出のひとつになるはずですが、
紆余曲折があるのが世の常。
元気よく、青春へ突入してもらいたいものです。
それでもオンライン学習だけでなく、
先日からはようやく通学もできるようになって、
友達もできたと喜んでいます。
朝からその準備に追い回され、もうクタクタ。
まだその余韻が残っています。
ということで、まことに申し訳ありませんが、
今日の更新はこれくらいとさせていただきます。
その日は週末だったのかもしれません。
釣り人が大勢出ていました。
写真の中ほど、左岸ではファイト中ですね。
そうなんです。
こちら側が良くヒットするんです。
でも泥濘がひどいんです。
タハラッチも左の釣り人のように、
足をめり込ませてしまい、苦労させられました。
それでも釣り人が左岸へ行くのは、
やはりサーモンが良く食うからにほかなりません。
苦労は報われるのです。
タハラッチは最初、足場がいくらかましな右岸で釣り始めました。
川の中に立ち込むと、
泥濘はありませんからしっかり踏ん張れますし、
川の流れはそこそこありますが、
なんとか移動もできます。
そして例の丸太ン棒がぶち当たるのです。
魚影はきわめて濃いんですね。
ピクシーを投げると、すぐにヒット。
でっかいキングサーモンですから、引きは強烈。
でも、ていねいにやり取りすれば引き寄せることができるんです。
近くにはネットを持っている釣り人がいて、
親切なことにランディングしてくれます。
もちろん釣りを楽しむのが目的ですから、お礼を言って、リリース。
彼らは二人ともフライで狙っていましたが、
思うように食わせられません。
3発、タハラッチが連続でヒットさせたのに、
彼らにはまったくアタリがありません。
タハラッチのタモ係のようなもの。
とうとう見向きもされなくなってしまいました。
そうですよね。
気持ちはわかります。
アベレージサイズは20lbsくらいですから、10kg級かな。
仕方ないから、
水際まで引き寄せてはフックを外します。
でも対岸ではもっとでっかいヤツが食っている感じ。
意を決して、泥濘の側に渡りました。
慎重に足を運びながら、竿尻を杖代わりに、ゆっくり横断したのです。
苦労の甲斐がありました。
今まで以上に強烈なアタリでラインがぐんぐん引き出されます。
ジャンプは見せてくれませんが、かなりの大物でしょう。
より慎重なやり取りをして、泥濘の水際まで引き寄せました。
案の定、30lbsはありそうな大物で、
しかもメスです。
こちら側にはそのとき、釣り人はひとりもおりません。
ネットの助けはないのです。
でも時間をかけて締めあげましたので、
彼女はかなり参っていて、まったく抵抗せず、おとなしくしています。
タハラッチは思案しました。
アベレージサイズのオスでしたら悩むことはありません。
型の良いメスですから、
腹の中にはイクラがびっしり詰まっているはず。
今回のツアーはロケのお手伝いですが、
目の前に横たわっている獲物には目がくらみます。
でもこのサーモンを担いで、川を渡り直すのは危険が伴います。
泥濘の中を土手の上まで辿るのもかなり重労働。
さらにタクシーに乗れそうなホテルまでは30分以上も歩かなければなりません。
結局、泣く泣くリリースということに・・・。
あとで考えたら、
腹を裂いて、イクラだけ持ちかえればよかったんですが、
そこまでの考えは思いつかなかったのです。
現地の人は、イクラはほとんど食べません。
昔は釣り場には筋子がたくさん捨てられていました。
その後も、
筋子が欲しいというと、二つ返事で分けてくれる現地人が多くいたほど。
日本人とは食文化が違うのです。
大興奮の中、
チョッピリ心残りがあった、サーモンロケツアーの休日の思い出です。
せっかくの爆釣シーンは、
単独行だったため写真がないのも残念ですが、
その数日前、釣りシーンのロケポイントに前乗りして、
タレントたちが到着する前にしっかりと、良型を仕留めた写真は撮ることができました。
もちろんアラスカにだって、車で行かれる釣りのポイントはたくさんあります。
これはキナイ半島にある小さな村の小さな川。
キングサーモンじゃありませんが、こんなところにもサーモンがいるんです。
もっとも、ここは釣りは禁止です。
ちなみに密漁は厳罰。
禁止されているところで釣るのはもちろんのこと、
釣った後、ライセンスに記載しないと、これも違反です。
現地ではレンタカーを利用しますが、
スピード違反も含めて、
違反をするととても厄介なことになります。
予定していた便では帰国できませんし、高額の罰金を支払うことになりかねません。
ライセンスは安くありませんが、
これがないとさらに厳しい罰が待っています。
ケチらないことですね。
向こうでは釣りは高級なレジャーなんですから・・・。
タハラッチが通い始めたころはバッグリミットも緩やかでした。
次第に厳しくなって、
最後に行ったときにはシーズンを通してキングは5尾まで。
1日あたりは1尾という制限になっていました。
さらに、そのすこし前までは、
リミットに達しても、リリースすれば何度でも釣ってよかったのですが、
ある年から、
キープしてしまったら、そこでその日の釣りはおしまいということになりました。
せっかくキングサーモンの強烈な衝撃を味わいたいのに、
それじゃ面白くありません。
結局、釣ったそばからリリースするようになってしまったのですが、
最初に良型を釣ってしまうと、そこが思案のしどころ。
立派な魚を日本へ持ち帰るか、
その日はその後、長い時間を無為に過ごすか、
辛い選択をしなければなりません。
ちなみに魚は世界中でどこからでも、
検疫などをしなくても、日本に持ち込むことができます。
その昔、林子平が言いました。
隅田川の水も、テームズ川の水もつながっている・・・と。
でも先だってお伝えしたように、
飛行機の荷物の重量制限が厳しくなりましたから、
おいそれとはいきません。
ちなみに荷物の超過料金は、ファーストクラスの旅客運賃を基準にしています。
ということでとんでもなく高いのです。
アンカレジの街の外れにある川にはキングサーモンが遡上します。
ビルが見える川に、たくさんのサーモンが遡ってくるのです。
堰を越えようとするサーモンを観光客に見せようと、
展望台まで作られているほどなんです。
ナイスタイミングで撮れました。
堰のすぐ下手がフィッシングエリア。
うれしいことに、けっこう長い期間、釣りに解放されています。
ただし始末が悪いことに、左手の中州は粘土質の泥濘。
もちろんウェーダーが必需品ですが、
泥濘にめり込んだ足が抜けずに往生したことが何度もありました。
ちなみにこの川の水は白濁というか、グレー。
氷河から流れてくる川の水は、ほとんどが濁っているんですね。
この川で立ち込んで釣っていると、
足に丸太が当たります。
でも痛くないんです。
よく見ると、婚姻色に染まったでっかいキングサーモン。
ものすごい数のサーモンが昇ってくるんですね。
もう少し下手に行くと、さらに泥濘はひどくなりますが、
そこでは、エサ釣りができるのです。
アラスカやカナダではエサで釣ることのできるエリアはとても少ないんです。
ほとんどがルアーかフライ。
これに違反すると、もちろん厳罰。
雇ったフィッシングガイドはライセンスを没収されてしまいます。
ある年、TVのバラエティー番組で、
アラスカのサーモンを釣るロケに同行しました。
このお話は別の機会に譲ることにして、
メインの撮影が終了し、オフになった日がありました。
スペインのロケでもオフのとき、
タコ釣りを見ましたが、
観光ネタを撮影するとき、釣り師は不要なんです。
ということで、ホテルからウェーダーを履き、
タックルを携えて、タクシーでここまでひとりでやって来たのです。
アラスカへは現在、日本からの直行便はありません。
通常は、シアトルかバンクーバーで乗り換えて、アンカレッジへ行きます。
ロサンゼルスやソウル経由で行ったこともありましたし、
利用したことはありませんが、ハワイ経由という手もあったはずです。
いつもはまず最初に、キングサーモンを川で釣り、
その後、海でハリバット狙っていました。
ときには海で、キングサーモンとハリバットの両方を狙ったこともありましたが・・・。
フロートプレーン専用の空港からロッジ近くの中継ポイントまで飛び、
ボートに乗り換えて、ロッジへ向かいます。
小型の飛行機ですから、
伊勢湾や瀬戸内海などで運行されている海上タクシーと似たような感覚ですね。
アラスカ釣行で最初に泊まったロッジのオーナーは自家用機を持っていて、
奥さんは日本人。
とてもよくしてもらいましたが、
ご主人は3回ほど、墜落したことがあるとのことでした。
でも毎回、たいした怪我はなかったようです。
ロッジに入って支度をし、
ボートで釣りをする場合も、降りて立ち込むことがありますから、
ウェーダーで身を包みます。
ロッジから歩いてポイントまで行く場合もありますが、
途中までボートを使い、
遡れなくなってから歩くこともありました。
でもやはり、ボートの上から釣るほうがでっかいサーモンが食ってくれるような気がしていましたね。
浅い川で食ったサーモンは思いっきり暴れてジャンプします。
これが醍醐味。
興奮のるつぼにどっぷりはまってしまいます。
6月のキングサーモンの話題から、
9月の知床のサケ釣りへとワープしてしまいましたが、
元へ戻りましょう。
キングサーモンはサケですから、母川回帰します。
海から川へと遡上するのですが、これがほぼ6月なのです。
おおむね3回、大きな遡上が見られますので、
ファーストラン、セカンドラン、サードランなどと呼んでいます。
この時季を目指して、世界中からサーモンファンが
アラスカの川を目指してやってくるのです。
もちろん遡上する前、
沖にボートを出してキングサーモンを釣る方法もあり、
こちらも優雅ですし、
250kgにも迫るような巨大魚、ハリバットを狙うこともできますので、
タハラッチはいつも、両方の釣りをやってきました。
もともと沖釣り師ですから、
船上から2種を狙うほうが良さそうに思われるかもしれませんが、
キングサーモンだけは川での釣りがすばらしいのです。
車で行かれる釣り場もありますが、
シーズンが短いので、どこのポイントも満員の大盛況。
のんびり釣りを楽しむには、
道なき大湿原の真っただ中にあるフィッシングロッジをベースして楽しみます。
交通手段は小型のフロートプレーンかボート。
もちろん店なんかありませんから、3食ともロッジが提供してくれます。
さらに人よりクマのほうが多いところですし、
右も左もわかりません。
フィッシングガイドが同行してくれます。
もっともファーストアラスカのときは経費をケチって、
テイクオフ&ピックアップでしたので、タハラッチだけでの行動。
クマ避けのため、拳銃2丁を借りて行きましたが、
無謀だったと反省しています。
その後はやはりボートからの釣りのほうが良いので、
そういうロッジを選んでいたのですが、
ある年、大雨が降って川がせき止められてしまい、
途中からは徒歩、というより渡渉の連続でポイントを目指すようになってしまいました。
でもへっちゃらでしたが・・・。
これはこれで、とても楽しいのです。
スーパーへ行ったら、
鮮魚売り場のスルメイカが目につきました。
ムギイカと呼ぶほど小さくはなく、
といってニセイカというには背伸びし過ぎかな。
つい買い物カゴへ。
さばいてみると小さいながらゴロが張り詰めていました。
身は刺身にして、
エンペラやゲソ、サエズリは刻んで、ゴロと一緒にホイル焼き。
おりしも届いたばかりの北の海のホタテに、
パプリカ、タマネギ、セロリ、エノキ、シイタケなどを加え、
塩コショウ、白ワイン、バルサミコ酢、バターで味付けしていただきました。
食い気に走ってしまったため、
写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。
ごめんなさい。
海の香り、歯触り、滲み出たコクが相俟って、素晴らしい味。
ほんのひと工夫するだけで、
釣りの土産にも引けを取らないほどの料理になるんですね。
我が国のスーパーコンピューターが世界最速を奪還したそうですが、
天気予報は相変わらずアテになりません。
どうやら目星をつけた日は雨模様に変わったようですから、
断念することになりそう。
仕込みの食材で我慢せざるを得ないかもしれません。
コロナ感染者は相変わらず、ちっとも減少していませんし・・・。
梅雨寒が続きますね。
雨も風も強く、Tシャツ一枚では涼しすぎました。
明後日からはまた、蒸し暑い梅雨独特の陽気に戻るとのこと。
なんだか今年の梅雨はメリハリがはっきりしすぎているように思えます。
でもたぶん、
30℃を超えてジメジメする蒸し暑い日々に比べたら、
少しくらい寒くても、
今のほうがましだと思えるかもしれません。
それより早く、カンカン照りの真夏がやってくるのが待ち遠しいですね。
・・・
来年1月の釣りフェスティバルが中止になったというのに、
プロ野球は来月10日から
観客を動員する興行を開始するとのこと。
19日からの規制緩和に伴って、
人々が浮かれすぎているように思えるのタハラッチだけでしょうか。
連日、感染者が高い水準で確認されていますが、
こんなに緩やかになってしまって、本当に大丈夫なんでしょうか。
ものすごく心配です。
なんて言いながら、
お天気が落ち着いたら、アナゴ釣りのリベンジを目論んでいます。
でもどういうわけかここ数日は不釣気味。
食いが立たないうえ、
邪魔ものの赤クラゲがはびこっているとのことなので、
少し様子をみたほうが賢明かな。
もっとも行って、竿出して、釣ってみなけりゃわからないのが釣り。
ウジウジしてるのは最悪の選択でしょうね。
そういえば、ウナギのことをすっかり忘れていました。
今年は例年になく、稚魚の遡上が活発だったと言いますから、
天然ウナギも期待できるんじゃないでしょうか。
あのコクのある旨さは、
ウナギ屋のウナギとはまったく別物ですよ。
アタリを取ってアワセをくれたら、
できるだけスムーズに巻き上げます。
海面近くまで締めあげたら、
同乗者に声をかけて、タモ取りの準備をしてもらいます。
アキアジが海面に口を出さないよう船べり近くまで引き寄せ、
一気にタモで掬い上げてもらいます。
ときには一荷、一荷半で食ってくることも珍しくありませんから、
慌てずに、上バリに掛かったアキアジから順に掬ってもらいいます。
こんなときは、じつにうれしいですね。
お互い持ちつ持たれつ。
隣の様子をみながら、いつでもタモ取りできるよう気配りしましょう。
でも何度も言いますが、
誰かが食わせたときは群れが来ている証拠。
チャンス到来なんです。
ともかくせっせと誘いましょう。
自分の仕掛けに食ってくれたら、お隣さんの応援はできません。
人より先にアタリを取って締め上げるのが
釣果を伸ばすことにつながるのはいうまでもありません。
元気の良いアキアジですから、取り込んだ後もたいへん。
素早く後頭部をビリーバットで叩いて締めます。
ちょっとやそっとの叩き方じゃ、ぜんぜん締まりません。
思いっきりぶん殴る感じ。
もたもたしていると大暴れされて、船上がヌメリだらけになってしまいます。
もちろん、バットでぶん殴っても血のりが出るので、
一面がぬめってしまいます。
危険この上ないので、
船上が戦場にならないよう、素早く洗浄しましょう。
アタリを取ってから、一生懸命締めあげて、そして取り込み。
一連の騒ぎはまるで戦争のようですが、
これがアキアジ釣りの醍醐味。
ともかく大興奮の真っただ中にずっぽり入り込んでしまいますから、
楽しくて仕方ありません。
芯から満足できる釣りなんです。
置き竿釣法の名人のOさんは淡々と釣っていて、
いつの間にかたくさん取り込んでいます。
その秘訣はどこにあるのか、皆目見当もつきませんので、
彼の域に達するにはかなり難しそうです。
ということで、タハラッチ流のシャクリ釣法というか、
誘い釣法の触りをお伝えすることにしします。
なんて言ってもさほど大げさなものじゃありません。
船頭の指示するタナの前後を、
動と静を交えながら、緩急大小のアクセントをつけて誘います。
ということはすなわち、
適当にエサを動かしていればよいだけなのです。
もちろん自己流でOK。
気を付けたいのはエサ落ちさせないことくらい。
リズミカルなほうが楽しいですよ。
アタリがあったら、竿先が引き込まれるくらいまで間合いを置いてから、
しっかりとアワセて、
中速よりやや速めの自動巻き上げに託します。
とはいえジャンプするくらい勢いのあるアキアジですから、
食い上げることももよくあります。
道糸が弛んだら、まず食い上げられたと思って間違いありません。
ハイスピードで巻かないと、オマツリを誘発します
自分を含めて、誰かが食わせたとき、
船の真下にはアキアジの群れが回遊しているのですから、
油断は大敵です。
当然のように入れ食いになり、
必然的に、アキアジ釣りにつきもののオマツリが頻発します。
そのため、
アキアジの仕掛けは、親子サルカンとはスナップで接続されているのです。
タモ取りした後、
船上でゆっくりとスナップを外し、オマツリを解消するのです。
というわけで、
神経質になるほど、オマツリを避けることはありません。
でっかいタモは何本も積まれていますから・・・。
でも実際にはオマツリをしていると、
せっかく群れが回遊してきたのに、仕掛けが船上にあるわけですから、
食わせ損なうことになります。
これを回避すると、結果的には一荷、一荷半の確率が高くなって、
釣果がぐんとアップするのです。
この秘策は、会員の中でも一部の方にしか伝授しておりません。
てなわけですから、ご容赦ください。
アキアジ=サケってヤツをどうやって釣るのかっていうと、
もちろん、オモリを吊り下げた仕掛けにエサを刺して沈めます。
ほかのほとんどの釣りと同じです。
これは日本での釣り方。
アラスカやカナダではルアーなどが主流ですね。
準備が間に合わないため、申し訳ありませんが、
仕掛けについては後に回すことにして、釣り方から紹介しましょう。
船からの釣りでは、船頭の合図で投入。
知床沖では最深部でも100m以浅がほとんどです。
群れによっては、海面近くを回遊してくることもありますが、
船頭がその都度、タナを指示してくれます。
とくに指示されないときは海底スレスレ。
オモリが海底を叩くかどうかのタナを取るのが基本です。
船頭推奨の釣り方はタナの付近で竿をあおり、
こまめなシャクリを繰り返すこと。
たぶんこれが一番効率的な釣り方のパターンだと思われます。
知床のアキアジ釣りでは、片舷にずらりと並んで竿を出しますが、
ある時、Oさんと隣り合わせたことがあります。
この日は二人とも絶好調で、竿頭を分かち合いました。
でも釣り方がまったく正反対なのです。
船頭との付き合いの長いタハラッチはこまめなシャクリを繰り返します。
250号のオモリですからかなりくたびれますが、
当時は若かったのでものとはしません。
かたやOさんは置き竿の名手。
伊豆海域や南西諸島の大物釣りでもすべてこのスタイル。
船頭の意向にはそっていません。
でもほかのメンバーを尻目に、二人だけが極端に釣果を伸ばしているのです。
操舵室の真下に陣取った二人を見ながら、
船頭はあっけに取られていました。
釣り師としては当然、検証しなければなりません。
仕掛けはいずれ紹介しますが、
ルミシートやタコベイト、フラッシャーなどで飾り立てたキンキラキンの胴突き3本バリ。
それぞれのハリに、幅15mmほどでブツ切りにしたサンマを刺します。
ご承知のようにサンマはいたって身持ちの悪いエサ。
大きめのサケバリで、中骨を包み込むように刺すのですが、
強いシャクリを繰り返しているうちに脱落するのではないかと考えてみました。
置き竿でしたらタナまで沈めて静かに待つだけ。
エサをタナで躍らせるほうがアキアジの目につきやすいのでしょうが、
多分脱落したケースも多かったのではないかと思われます。
終わってみると同数でしたが、
実際に食わせた数はOさんのほうが多かったはず。
置き竿だったOさんはアワセが甘く、かなりの数をバラシていました。
この体験以降、食いが渋るたびに、
エサ落ちしていないか気を配るようになりました。
でもあのころは回遊してくる群れも大きくて、
爆釣、爆釣の楽しいアキアジ釣りが繰り返されていました。
ちなみにこれはSさんの1日分の釣果。
今年はまた、あの興奮を再現させたいものです。
タハラッチの釣りは、釣りそのものを楽しむだけではなく、
料理して食べることと二人三脚。
できれば数釣りより、
たった一尾を仕留めただけで十分に満足できる大物を狙うほうが好きなんです。
たしかにサケの仲間はハリ掛かりした後、
水面で豪快なジャンプを見せてくれるのが大きな魅力。
世界中のサーモンファンが魅了されています。
アキアジもその仲間ですから、海面まで締めあげてくると、
猛烈な勢いで飛び跳ねて抵抗します。
ジャンプさせると暴れすぎて、取り込みに失敗することもありますから、
これを制してタモ取りするのは大切なテクニックです。
でも個人的には、
たとえ逃げられてしまうとしても、
ジャンプさせたうえで取り込みたいと思っているくらいなのです。
先日紹介したタハラッチのファーストキングサーモン、
当時は航空機の荷物の重量制限が緩やかだったので、
まるのまま冷凍して持ち帰りました。
帰国した翌日だったかそのあくる日だったか、
仲間たちを集めてサーモン&ハリバットパーティーを開きました。
筋子も程よく解凍されていました、
参加者は20名くらい。
ツアーに同行したスーさんの豪邸に集まったメンバーの中には、
まだ小さな赤ん坊も交じっていました。
年配のシーさんは軽いサーモンアレルギーだったようですから、
せっかくのキングサーモンのイクラは食べられません。
でも赤ん坊は大丈夫。
見るからにうまそうに食べていました。
個人差が大きいんですね。
後で聞いたところ、
アキアジの生のイクラでもアタる人がいるとのこと。
そういえばタハラッチも一度、
鮭児のような若いオスを釣ったとき、
刺身で食べてアタったことがありました。
10人くらいのツアーだったのですが、その中の3、4名がやられ、
もっとも重症だったのがタハラッチでした。
正露丸を呑んでひと晩苦しみましたが、
ラッキーなことに翌朝はケロッとして、無事に出船できました。
ということでその後、イクラの醤油漬けをつくるとき、
お湯を使う手順が定番となっています。
それ以降は、アタることは皆無となりました。
ということで、ツアーに参加する人には
タハラッチ流のイクラの作り方を推奨しています。
手を入れたら少し熱めかなと思われるくらいのぬるま湯をボールに張り、
腹から取り出して皮膜に覆われた状態の筋子を入れます。
そして泡だて器でかき混ぜるだけ。
とっても簡単ですが、写真に写っているように、
皮膜と一粒ごとに分離されたイクラとに分かれるのです。
何度か水洗いしてつぶれたカスを取り除き、
醤油を注いで冷やせば、ルビーのようなイクラの醤油漬けの完成です。
ちなみに左は手製のメフンです。
今年も旨いイクラの醤油漬けを食べたいな。
アラスカやカナダでは今ごろがキングサーモンの最盛期。
衝撃的な釣りが楽しめます。
そして同じ時季に、ハリバットも狙えるので、
ひと頃は毎年のようにツアーを組んで出掛けていました。
その様子を紹介するのは別の機会にして、
日本でのサーモンツアー、
舳会恒例の知床アキアジツアーをお知らせしましょう。
北海道ではサケのことをアキアジと呼ぶように、釣期は秋、9月ごろです。
今年はコロナショックの影響もあって、
例年に比べて参加申し込みが少なく困惑しています。
今季も、
この海域で五指に入るという腕っこきの釣り船をチャーターし、
自然遺産の知床半島の景色を眺めながらの船釣りで、定員は10名。
現在の参加予定は5名ですから、
もう2~3名の方が参加してくださると、
ゆったりとした釣り座で、
参加費用も比較的リーズナブルに実施できます。
まるで市場のようですね。
こんな爆釣ばかりというわけでもありませんが、
食いが立った時には、始末に困るほど釣れることも珍しくありません。
今季のアキアジツアーの概要を少しずつ紹介していくつもりです。
・・・
一日経過したので、
腕の注射痕がかなり快復してきました。
もう2日もすれば、平常通り、思いっきり力を込めることができるでしょう。
アナゴの微妙なアタリを察知して、
力強くアワセをくれても大丈夫なはず。
もうちょっとの辛抱です。
特別定額給付金、本日無事に振り込まれました。
だいぶイライラさせられましたが、ようやく落ち着きました。
でもカードリーダーが届いたころ、
足立区のオンライン申請の期限は終了していました。
未使用ですから、ネットで売ってしまうか、
このさき、また使うチャンスが来るかもしれないので取っておくか、
思案しています。
さきほど、検査から帰ってきました。
当面は手術などの必要はないとのことで、ほっとしました。
今日も明日も良い天気なので、
あわよくば夜アナゴに、なんて思っていましたが、
甘かったですね。
両腕にはでっかい絆創膏が貼られていて、
とくに左腕は4、5日くらい、
重いものを持ったり、過度な運動を避けるようにとのこと。
動脈に管を通したのですから、当然のことなのかもしれませんね。
でも結果を聞いて、ひと安心しました。
とはいえ、左手首はあまり曲げてもいけないとのことなので、
キーボードを打つのも一苦労。
ということですから今日のところは、この報告だけで終了とさせてください。
写真のピックアップやスキャンも思うようにいきませんので・・・。
ちなみに夜アナゴ、好調ですね。
良型も交じっていますし・・・。
明日の朝、早くから、病院で検査を受けることになっています。
午後には戻れる予定ですが、
状況次第では1泊か2泊になるかもしれないとのこと。
そうなったら更新ができませんので、悪しからず。
今日は梅雨の中休みで、都内は晴れ。
銭洲は予報が悪く、各船とも出船しなかったようです。
舳会を立ち上げるよりずっと前のこと、銭洲の解禁日は6月15日でした。
行けば必ず銭になると言われた銭洲の魚影は濃く、
指折り数えて、この日を待ちました。
そのころは船数も多く、各船ともにぎわっていましたね。
もっともいろいろな規制が緩やかだったため、
1隻に16人も乗せて出船していたこともありました。
今だと定員超過で厳罰が下されますが・・・。
紆余曲折の末、現在は4月1日の解禁となりましたが、
絶海に浮かんだ数々の岩礁の周りにはさまざまな魚たちが
回遊したり、居着いたりしています。
マダイ、シマアジ、ヒラマサ、カンパチ、モロコ、
ウメイロ、ヒメダイ、アオダイ、オナガダイ、オキメジナなどなど。
とくに凪ぎと天気の良い日は胸が躍りますね。
今シーズンも昨年に続いて、
カンパチの爆釣モードに包まれているとのこと。
コロナ危機から解放されたら、
タハラッチも出かけたいと、手ぐすね引いて心待ちにしています。
今日の東京都の新たなコロナ感染者が47人も出たとのこと。
規制が、12日からステップ3に緩和された後、
感染者の数が増えているように思えます。
この増加に対して、とくに対策は講じないようですが、
となると以前実施されていたあの自粛要請は何だったのでしょう。
実際には不要だったのに、
何かの都合で行ったというのでしょうか。
それともやはり、
感染したり、それが原因で死に至ったりするのは運が悪かっただけだから、
これから先は何の対策も講じないというのでしょうか。
なんだかやりきれない気持ちでいっぱいです。
19日からは全面的な解除に向かうということで、
そうなれば都県境をまたいでの移動ができると期待したのは、
ぬか喜びなんでしょうか。
正直者はバカを見ると言いますが、
できるだけ規制には従うのが危機への対処法じゃないんですかね。
結果オーライ。
うまくすり抜けていかなければ、
楽しい思いを手に入れることはできないようです。
もう少し辛抱したら、旨い魚を食べられると思ったのに、
またまたお預け。
運悪くコロナに感染したら、
のたうち回った挙句の死が待っているかもしれません。
そんな苦しみだけは避けたいものですね。
ということで、
アカムツ、ベニアコウ、キンメ、カンパチなどはもちろんのこと、
キャビンを使う必要のないイサキ&マダイも
先送りとしましょう。
せっかくいい釣況が続いているのですが・・・。
さらに都内出船の夜アナゴのリベンジも、
感染状況の推移が安定するまでは見合わせるほうが無難かもしれません。
つまらない世の中に逆戻りですね。
昨日のメッセージがどう作用したのか、
さきほど、2005年の思い出の釣りのシーンをTVで観ることができました。
Sさんから電話があって、
TV東京のザ・フィッシングで、タハラッチの大物映像が放映されるというのです。
いつもですと、
再放映されるときには事前に許諾を求める連絡があるのですが、
今回はまったくありません。
わかっていれば皆さんにもお伝えすることができたのですが、・・・。
たぶん担当がずぼらなんでしょうね。
ちなみにタハラッチには、
こんな事態になるような予感はまったくありませんでした。
Sさん、ありがとうございました。
与那国でカンナギを狙ったロケでした。
狙い澄まして、首尾よく本命を仕留めることができたと思いながら、
必死に締め上げ、大喜びで船上に引き上げました。
口先から引きずり込んだのですが、
その巨体はカンナギと見まごうばかりだったにもかかわらず、
姿かたちがカンナギではありません。
船頭も初めて見たというイシナギ。
114kgでしたので、とりあえずTV番組としては大成功でした。
でも、その後しばらくして、
Tさんが同じ船で120kgの大型イシナギを仕留めました。
このイシナギは先日、お伝えしたように、
しながわ水族館に剥製として展示されました。
なにごとも上には上がいます。
おいらがいちばんというわけにはいきませんでしたが、
これも人生の大切な思い出です。
これからも身体が動く限り、
もっともっと楽しい思い出作りに励んでいきたいと思っております。
今日はとても懐かしい方からメールが届き、
久しぶりに電話でお話もしました。
事情があってしばらくの間、釣りから遠ざかり、
その後、大病を患って生死の境をさまよったとのこと。
でも3年前から釣りも復活させて、
現在は元気で楽しんでいるとのことでした。
ご一緒に過ごした沖釣りのシーンがよみがえってきて、
うれしかったですね。
「釣りは人生の思い出作り」
これからもずっと、
楽しい思い出をたくさん作ってください。
タハラッチも負けずに、思い出ページをどんどん綴っていくつもりです。
・・・
その中の1ページ、
タハラッチが生まれて初めて仕留めたキングサーモンの写真が出てきました。
さすがに若いですね。
物持ちの良いタハラッチは、
このラガーシャツ、まだ着ています。
この衝撃的な聴取に味を占め、
その後、6月になると何回も
アラスカやカナダへと出かけることになったのです。
梅雨時の写真をアップした途端に、
朝から晴れていた関東エリアも、梅雨入りとなりました。
まだ晴れ間が広がっているうちの梅雨入り宣言でしたから、
しとしと雨が降り出して、
気象庁もほっとしていることと思われます。
昨日の梅雨のベニアコウ、
当時も現在も、釣り場や船を公開してなかったのですが、
思い出をあさっているうちに写真が出てきたうえ、
たとえこれをご覧の方が、船頭を突き止めたとしても、
今ではすでに釣りを楽しむことができない状況となっていますので、
思い切ってアップすることにしたのです。
かつてタハラッチは取材活動をしていて、
記事にまとめた情報を切り売りして糊口をしのいでいました。
活動の主力が舳会に移行してからは、
貴重な情報をできるだけ会員の方々のためだけに提供してきたつもりです。
とはいえいったん流出した情報は独り歩きしてしまいます。
せっかく会員のためだけにと思っていても、内部だけに留めることはできません。
思いもかけない展開となって、地団太踏んだこともたくさんありました。
悔しいですが、仕方ありません。
そんな中の一つに、
本当は4月の乗っ込みのタイミングで行きたかったマダイがあります。
これは3.2kgでしたが、
この海域には10kgを超える大ダイも潜んでいるのです。
この海域でタハラッチが愛用してきたのがロングハリス。
最短でも12mで、このときはそれ。
枝バリ仕掛けですが、
その枝バリに工夫を凝らして釣りまくっていたのです。
この海域では、
ときには30m以上もの超ロングハリスを駆使したこともありました。
もちろんそんなときは船頭と二人っきりの出船。
仕掛けの打ち直しの際、
こんな長いハリスをデッキの上に手繰りおくことは到底できません。
仕掛けさばきや誘い、釣り方には、
とんでもない秘策が施されていたのです。
現在、釣りの終活の準備をしているとはいえ、
この船にはまだ乗って、
でっかいタイを釣りまくるつもりでいます。
ですからその秘策はもうしばらく、
タハラッチの胸の奥深くにしまい込んだままにしておきましょう。
南房のベニアコウは禁漁となりましたが、
そのほかの海域ではとくに規制はないようです。
梅雨に入るころには、
相模湾のある海域では盛んに喰いだしていました。
4人で20尾以上なんてことありましたが、
船頭絡みで、
この船のベニアコウ情報は一切流出させないことにしていました。
ということで、
爆釣の写真をほとんど撮っていなかったことが悔やまれます。
写真を整理していると、出てきました。
撮ってあったのですね。
わずかな写真だけですが、
思い出は胸の中にたっぷり残っています。
馴染みのペンションへ持ち込んで、
大盤振る舞いして盛り上がったこととともに・・・。
マダコはけっこう保存がきくので、
夏に釣ったマダコを冷凍して、正月の祝い膳を飾ることも可能です。
そういえば、Fさん、
活かして持ち帰ったタコをそのまま冷凍庫に入れたところ、
暴れまわった挙句、
とんでもない形になって凍っていたとのこと。
半年間、余分なスペースを取られたと嘆いていました。
こんなサイズでも、足を拡げたまま凍ってしまったら、
収納に困ります。
ぴったりサイズのタッパ―などに入れて凍らせれば、
形もよく、うまく収まることでしょう。
ヌメリは、解凍してから取ればいいのです。
下拵えの方法を調べると、
そのほとんどが、塩をまぶしてよく揉んで、ヌメリを取るとあります。
でもこれだといくら洗っても塩が抜けないのです。
塩の量をかなり少なくしても、とてもしょっぱいのです。
そこでタハラッチは、塩を一切まぶさないで揉むことにしました。
その代わり揉む回数は数百回、
いや、ときにはそれ以上になることもあります。
これだとしょっぱくないので、安心して食べることができます。
でもこれでいいのかな。
不安になって、腕の良い寿司職人に尋ねたことがありました。
彼は毎回、仕入れたマダコを、
タハラッチと同じように、塩なしで揉んでいるとのこと。
自信を持ちました。
北の海にはミズダコがいます。
マダコより大きく、
最大級は30kg超にもなると言います。
それほどの大物ではありませんが、タハラッチも何度か釣ったことがあります。
北の澄み切った海中から浮上してくる姿は感動ものでした。
このタコはマダコと違って、
ヌメリを取らずに茹でていいのです。
巨体ですから、マダコのように姿のまま茹で上げるわけにはいきません。
でも大きなものは足1本が3,000円もするとか。
でかいから大味だと人は言いますが、
刺身でも煮ものでも、マダコと肩を並べるほどの旨さに溢れています。
今年もお目にかかれるとうれしいですね。
今年もマダコ釣りが始まりました。
何年か前、東京湾でマダコが爆釣したことがありました。
タハラッチはその時、30杯以上を釣って悦に入ったのですが、
数杯の差で頭には届きません。
それでもその日は、30杯以上が4人くらいいたような気がします。
タコといえば、デビルフィッシュ。
欧米ではあまり好かれていないようですが、
スペインへロケに行ったことのことでした。
タハラッチの出番はすべて撮り終えてオフになり、
ホテルの窓から何気なくすぐ下の岩礁帯を眺めていました。
男性が何かしています。
目を凝らすと、タコを釣っているではありませんか。
早速降りていきました。
岩場に行って声をかけ、仕掛けを見せてもらいました。
なんと、手作りながら日本のタコテンヤにそっくり。
手縄にその仕掛けを繋いで、
水際に放り込んで釣っていたのです。
きっと日本人の知恵を借用したのでしょうね。
日本では、タコは赤いものに反応すると言われてきました。
赤いものなら母ちゃんの腰巻でも・・・、
タコ釣り漁師から、そんな話を聞いた覚えがあります。
件のスペイン人釣り師は、
針金で作ったテンヤに赤い布を巻き付けていました。
でもタハラッチのその後の経験では、
何も赤い布に限ったものではありません。
白い切れでも虹色のテープでも、
何かヒラヒラしているものをつけていると、興味を持ってくるように思えます。
梅雨の晴れ間を狙って、
2kg超の良型を仕留めたいものですね。
梅雨入り前の穏やかな陽気が続いています。
その影響なのでしょうか、
島周りではカンパチ、ヒラマサ、ウメイロ、ヒメダイ、アオダイが好調。
情報に接してはため息を漏らしています。
都道府県によって、コロナショックへの対応は異なっていて、
船宿も苦慮しているようです。
その規制も近々には解除されるか緩和される傾向とか。
そうなれば大手を振ってどこへでも行かれそうに思われます。
でも都内では感染者の数は減るどころか増加しています。
その原因の一つに密閉空間での飲食があるとのこと。
若者たちには、もう少しの辛抱がどうしてもできないのでしょうね。
もっともこれは釣り人も同じようなもの。
本人は釣りに行きたいし、
爆釣モードと聞いたら、いてもたってもいられなくなります。
ところがご家族や周囲の人たちから見れば、
たかだか遊びじゃないか、
命の危険を押してまで行くようなものなのか、
そんな厳しい意見が聞こえてくるような気もします。
うーん、もう少しの辛抱かな。
ゼニキン、コーヅだけじゃなく、キンメやアカムツも。
やっぱり沖へ行けば、
旨くて魅力的な魚たちが待ち構えています。
タックルや仕掛けを準備したうえで、体調を万全に整え、
その日が来るのを待ちたいものですね。
一昨日、イシナギのアラ煮をお伝えしましたが、
アラ煮といえば何といってもこの魚。
そうです、アラの粗の粗煮が本物ですね。
九州などでは、クエやハタのことをアラと呼んでいて、
本物のアラがいるために、とくにアラとクエの二種がしばしば混同されています。
とくに角界では、アラのチャンコともてはやされていましたが、
これはおおむねクエのこと。
九州場所のころ現地では高値で取引されていました。
一般人や普通のメディアが混同しているのなら可愛げがありますが、
釣りジャーナリストと称する人が一緒くたにしているとなると、ちょいと問題ですね。
でもその昔、そんな方が実際にいらっしゃったのです。
タハラッチが生意気盛りの若いころのこと、
三度ご一緒したらアラとクエを釣らせてあげますなんて言ってしまいました。
鼻持ちならないですね。
そのため、
彼の息の掛かったメディアからはお払い箱になってしまいました。
おっと、話が横道にそれてしまいましたが、
たしかにクエ=モロコは旨い魚です。
とはいえ個人的にはこちらのアラのほうが旨いんじゃないかと、
タハラッチは感じています。
お前の舌は音痴じゃないかと言われそうですが、
たしかに味も歌も音痴なのでしょう。
でも、醤油と砂糖で煮込んだアラのアラ煮は絶品なんです。
もちろん、刺身、焼きものなどなんでもOKです。
この時季はちょうど産卵に入ったところですから、この先は晩秋からが狙い目ですね。
ハリ掛かりしたときは大暴れするのか、強烈な衝撃で抵抗しますが、
この魚が住むところは荒々しい岩礁ではないようです。
慌てずにやり取りすれば、
でっかいアラと言えども姿を拝むことはさほど難しくはありません。
でも、アラを釣るには、まず船頭を釣れ!
根を熟知していない限り、おいそれとはお目に掛かれませんよ。
そんな素晴らしいアラですから、
1kgにも満たないような小アラを釣るのは感心しませんね。
コアラを見るのでしたら動物園へどうぞ。
コロナ禍でもたついている間に、
関東東海エリアのマダイの乗っ込みは終わってしまいましたね。
お若い都知事さんは来年の花見があると言ってましたが、
年寄りには来年の春はこないかもしれません。
スーパーには商品が普段通りにあって、
流通の段取りの問題で入荷してないだけだから、
買い急がなくてもいいとも言ってました。
でもパスタや小麦粉は長い間、売り切れが続いています。
そしてこれまたお若い総理大臣も言い逃ればかりで当てにならず、
年寄りは戸惑うばかりです。
なんて愚痴を言ってもいられません。
関東エリアでも東京湾口では、かろうじてマダイが食っています。
現在、爆釣中なのは日本海。
昨年まででしたらそのくらいの距離は車でひとっ飛びでしたが、
今はそうはいきません。
来年の春はやっぱりなかったんですよ、知事さん!
マダイの爆釣海域ではヒラマサも食っていて、
その近くの海域での夜釣りではケンサキイカとスルメイカが乗っています。
ヒラマサのサイズは伊豆諸島海域とは違ってやや小ぶり。
それでもマダイとケンサキイカは魅力的ですね。
だからと言って、誰かと一緒の車に乗って、
たとえそれが見ず知らずの人ではないとしても、
片道数時間もの密閉状態を過ごすのは、躊躇してしまいます。
てなわけですから、感染者の増加が収まるのを待ってから、
東京湾口のマダイ釣りに行くか、
梅雨の突入後に訪れるであろう絶好期のアナゴのリベンジをするか、
思案しています。
えェーィ、ウジウジするなッ!
両方とも行っちゃえッ!っていう選択肢もありますね。
イシナギの料理の写真、見つかりました。
取材に訪れた船で、狙ったイシナギを首尾よく仕留め、
ついでにその料理までも撮ってしまおうというのがディレクターの魂胆。
食い意地の張ったタハラッチは、
旨い料理がいただけるので、いちもにもなく大賛成しました。
持ち込んだ先は船頭の弟がやっている寿司店。
まずは握ってもらいました。
当時、イシナギなんてとバカにする一部の釣り師もいましたが、
何のどうして、捨てたもんじゃありません。
それどころか抜群の旨さ。
そういえばある年の暮れのこと、別の船で90kg級のイシナギを釣り、
その船頭の知り合いの旅館に進呈したことがありました。
お礼に招待されたのですが、
いざ行こうとしたら、何ということはありません。
正月が明けて間もなく、店じまい。
残念、カミさんとの贅沢三昧の夢はトラ皮と消え去ってしまいました。
さてイシナギ料理の続き。
左は湯引きした皮の酢の物で、右は、肝や胃袋の酢の物。
腕の良い板前の料理だけに舌鼓を打ちました。
そしてこれが問題のイシナギのアラ煮。
もちろん肝も入っています。
あまりの旨さに独り占めして食べ尽した報いが覿面。
後日、髪の毛がバッサリと抜け落ちてしまったという絶品料理でした。
もちろん恨んでなんかおりませんよ。
昨日のメッセージの日付と時刻、
更新していませんでした。
たぶん21:00ごろだったような気がします。
申し訳ありません。
・・・
今日は夏の陽気になりました。
今ごろ銭洲はきっとこんな感じかな。
おっと、岩礁の合間から、釣り船が一隻見えますね。
昔は10隻以上の遠征船が就航していたのですが、
今は見る影もありませんが、行きたいなぁ。
今季はコロナ禍のため、
ほとんど出航できない状況が続いていましたが、
ここにきてやや落ち着いてきたのか、好釣果が聞こえてきます。
昨年に続いてカンパチの釣況がかなり良さそう。
ヒラマサにも期待が持てそうですね。
先日来の資料の整理中に、こんなのが出てきました。
The・Fishingのロケに同行した野中カメラマンの写真が、
月刊つり人の表紙を飾ってくれました。
てっきり銭洲かと思ったら、
龍正丸で行った1985年の真夏の金洲でした。
どこで釣ったにしろ、ヒラマサの勢いは素晴らしかったですね。
今じゃ見る影もないタハラッチですが、こんなに若いときもありました!
懐かしい思い出です。
梅雨入り前や中休みなどには
絶好の釣り日和に恵まれることが多くなります。
そんなときは照りゴチとも呼ばれるマゴチのシーズンがやってきます。
ヒラメ四十にコチ二十、などといわれるように、
食い込みの鈍さにも定評があり、早アワセがご法度の代表格。
ファンを熱狂させてくれる魚ですね。
そして次に控えているのがそろそろ乗合船がスタートするマダコ。
暮れには祝い膳にそえるためスポット出船がありますが、
こちらの旬もやはり夏。
真水を嫌うと言われるので、梅雨の真っただ中より、
合間の晴れを狙いたいですね。
梅雨の晴れ間の豪快なターゲットといえばやはりヒラマサでしょう。
かつては金洲、御蔵島周りなどで、
ロングランの大爆釣を演じたこともありました。
まだ梅雨入り前ですが、
早く梅雨が来て、明けてくれるのが待ち遠しい今日この頃です。
・・・
今日の都内の新型コロナの感染者が34名になったとのこと。
都知事は東京アラートを宣言。
この後、23時からは、
レインボ-ブリッヂと都庁の庁舎を赤くライトアップして、警鐘を鳴らすそうです。
とくに新たな規制はされないようですが、
第二波の感染の危機感は大きく膨らんでしまいました。
うまく収まってくれるといいんですが・・・。
六月、水無月、梅雨の月、
アジサイに目を奪われる季節となりました。
梅雨アナゴと並んで旨さが際立ってくるのが梅雨イサキ。
もう久しく、この魚を専門に釣りに行くことはなくなってしまいました。
普通に釣っていればせいぜい1kg級が大物クラス。
数釣りが最大の魅力といわれる魚ですから、
大物釣り師の気持ちとは距離がいくらか生じてしまいます。
尾頭付きはやはり塩焼きですが、
良型が釣れたときなどは、イサキ尽くしで味わえます。
この時季、タイよりうまいと言われるイサキの刺身を中心に、
酢の物に、切り身の焼きもの、潮汁のほか、イサキご飯も乙なもの。
中落ちでとった出しで炊くのですが、
骨を取り除いた身を一緒に入れるだけですからとても簡単です。
気を付けたいのが骨。
鍛冶屋殺しなんて物騒な別称があるくらい骨の堅いイサキですから、
これだけは手を抜かいないのが肝心です。
そろそろハタキに掛かってしまうタイより、
産卵時期はイサキのほうが若干遅めのような感じ。
走りの梅雨アナゴは先日食べましたので、
そろそろウロコのある魚にありつきたいとも思っています。