16日のお昼過ぎ、女満別空港からレンタカー3台に分乗して能取湖へ。
サンゴ草祭りを実施していて人出もあり、たしかに一度は見ておいても良い光景です。
赤いじゅうたんを敷き詰めたような群生は見ごたえがありました。
それより良かったのは漁協や農協の模擬店。
ホタテの炭火焼が1個100円で、2人で食べても腹いっぱいになるくらいでっかいとうもろこしが200円。
ほかにもジンギスカンや餅、そばなどなどが勢揃いしていて、やらずぶったくりの屋台とはひと味違って心がこもっていました。
網走、斜里の街を知床半島に入り、観光客に交じってオシンコシンの滝を見学。
宇登呂の民宿の前をそのまま通過して知床峠まで一気に走りました。
天気も良かったので期待したのですが、やはり雲があったためか国後島は見えません。
でも途中では野生のエゾシカを何度も見ることができました。
さて翌日は待望のアキアジ釣りです。
4時30分に港に到着すると、ワラサ釣りのようなごった返し。
駐車スペースの確保にも手を焼きましたが、腕っこきの船頭のおかげでよいところに止めることができて一安心しました。
5時過ぎに出港し、わずか10分ほどの80mダチで投入を開始。
何度か誘いを繰り返すと、アタリが炸裂しました。
ミヨシに陣取った内野さんは大阪からの参加で気合も入っていたのでしょう。
第1号を仕留めて大感激です。
知床半島沿いにはたくさんの釣り場が点在しています。
遠くには船が見えますが、このポイントはわが船だけ。
ミヨシから次々に型を出しましたが、タハラッチからトモの4人はバラシだけで姿を見ていません。
ワラサ以上に走り回り、口の弱いアキアジですから、オマツリでバレるケースが続出。
仕掛けも太いので、躊躇せず、ドラグを強めに設定して速いスピード巻き上げるほうが確実なのです。
やはり釣り師ですから、すぐに慣れてしまいますよ。
ポイントを探りながら、知床岬方向へ少しずつ移動。
と言っても先端まではとても遠いので行くことはありませんが・・・
次ぎの流しでは全員がみごとなアキアジを確保。
走ったり、ジャンプしたりして抵抗するアキアジの引きを楽しみながら、順調に数を延ばしていきます。
仕掛けは3本バリで、うまくいくと一荷。
タハラッチは3本のパーフェクトを2回達成しましたが、強烈な引きは釣り人を狂喜乱舞の世界に引きずりこんでくれます。
宇登呂沖のアキアジの船釣りにはライセンス制が導入されています。
リミットは1名10本ですので、早い人は8時を待たずにリミット達成。
全員が次々とクリアし、クーラーボックスからアキアジがはみ出しています。
知床の景観を眺めながら、穏やかな海でアキアジ釣りを満喫し、11時前に早上がりしましたが、3時間もの間どうしていたのかって。
もちろん釣り師が釣り船に乗っているのですから、皆さん、退屈もせず、最後まで楽しんでいましたよ。
帰港後がたいへん。
発泡ケースを手配して氷を詰め、梱包準備を整えましたが、その数なんと65個。
ペリカン便のお姉ちゃんたちが出張してきて大奮闘で発送準備をしていましたが、配送料の総額はたいへんな金額。
ホクホクしていました。
メンバーは懐具合を心配していましたが・・・
早上がりですから高台にある温泉へ行きました。
オホーツク海を眺めながらのんびり入浴。
豪快な釣りと満足このうえない釣果に恵まれたあとだけに、とことん命の洗濯ができたようです。
そして最終日。
前日と違って近場では食いが立ちません。
15分ほど走って道具を降ろすとやはりミヨシからアタリ。
この日もミヨシを引き当てた内野さんが先陣を切りましたが、トモに福があったタハラッチも出だし好調です。
イクラを抱いたメスを主体にあっという間にリミットを達成し、写真を撮る余裕も生まれました。
もちろんこの日も全員が目いっぱい釣りを楽しんで11時に納竿。
前日同様、大騒ぎでアキアジやタックルの発送準備を整え、再び温泉で汗を流したあと、最終便で帰京しました。
今日はこれから、とびっきりのイクラの醤油漬けを作ります。
アキアジのご相伴に預かった方は、舳亭のアキアジ料理を参照にしてチャレンジしてください。
これが本当のイクラの醤油漬けなんだと、納得できますよ。
身は切り身にし、塩焼きやフライ、チャンチャン焼きなどでどうぞ。
3枚におろした身をさらに2分割して塩鮭にしてもうまいということですので、薄塩でやってみようと思っています。
なお船頭のもとには来年の予約がいっぱい押し寄せているそうです。
そういえば昨日の3時ごろ、遅い夕食を港の食堂で摂っていると、釣り船が戻ってきました。
出港はわが舳軍団と同じころ。
でこの時刻に帰港したにもかかわらず釣果は各自が5〜6本とのこと。
船頭の腕で大きな差がでます。
昨年は今回の船頭を確保できなかったためあの程度でしたが、それでも先ほどの船よりははるかにまし。
でも今年のほうがずっとずっと釣れたし、楽しかったですよ。
やはり良い船頭の船に乗らなければいけませんね。
来年は9月の3連休の23日と24日の連休2日間を予約してあり、申し込みもいただいております。
定員は10名。
参加する方は今年の教訓をもとに、128リットルのクーラーや、ドンゴロスを何枚か用意するほうが無難です。
でも発送代がかさみますので、保冷車のほうが良いとの意見もありました。
参考にしてください。
なお宇登呂のアキアジは毎年9月25日までで、その後は禁漁です。
ほかでも釣ることはできますが、こんなに楽しいアキアジ釣りはやはりここしかできないですよ。
写真はこちらから。