この日の朝、南房・和田港は霧雨状態でしたが、出船すると次第に雨脚が強くなり、雨の中の釣りとなってしまいました。
前回同様、潮があまり効いていなかったのですが、船頭が巧みな操船でポイントを探ってくれたため、良い釣果に恵まれました。
水深は200m強で、ほぼ同じ筋を流します。
トーントンとオモリが海底を叩く感じのタナ取りが基本で、ときどき大きく竿をあおって誘いを掛けます。
仕掛けが潮の影響で浮き上がることがありますので、こまめにタナを切り返し、ときどき思いっきり道糸を伸ばします。
野放図に伸ばすとオマツリを誘発しますが、頻繁にタナ取りを繰り返す中で伸ばすのでしたらほとんどその心配はありません。
イメージとしては張り出しということ。
注意しながら試してください。
アカムツは言ってみれば小型の魚ですが、ムツの仲間です。
おまけに250号という重いオモリを背負っていますから、アタリも引きもかなりのもの。
サメかと間違える人もあるくらいです。
このところアカムツのポイントには小型のメダイが回っていて、これが一荷、一荷半で食ってくることがあります。
こちらの引きは走り回ってじつに下品。
上品な動きのアカムツのほうがはるかに力強い引きを見せます。
このほかサバが釣れます。
これは絶好のエサ。傳良丸の船頭はその場で切ってくれますので、捨てずに渡してください。
中にはみごとなサイズも混じりますので、塩焼きや味噌煮にする人もあります。
マサバが混じってくれれば最高なのですが、残念ながらすべてゴマサバでした。
アカムツに初挑戦した者にとっては過酷な結果となりましたが、タハラッチともう1名は6尾と3尾で、船中の合計は10尾。みごとリベンジを果たしました。
2sの良型も混じりましたし、終盤は雨も上がって日が射してきましたので、帳尻はバッチリでした。
タハラッチの勝因は、リーディングxNEMONO205HHとシーボーグZ500FTの組み合わせ。
タックルバランスが抜群なうえ、操作性が良く、感度良好。
ユメカサゴの微妙なアタリさえ正確に捉えることができました。
さらにスルメイカやコウイカといった趣のある外道も混じり、楽しい1日を過ごすことができ、またみごとリベンジを果たすこともできました。
旬のアカムツを釣るのでしたら、南房・和田港の傳良丸が絶対のおすすめですよ。