ひどい予報でしたね。
房総の波高の予想が4mだなんて。
多少の雨には降られましたが、海上は凪ぎと言っても良いでしょう。
潮も速からず、程よく効いていました。
でも第1投目は全員空。
トウジンが姿を見せただけでした。
第2投目。
ベニアコウのラッキーボーイ、町田さんが小型をゲット。
初挑戦の柴田さんも同じサイズ。
タハラッチもアタリを取ったので期待を込めて仕掛けを手繰ります。
でも現われたのはトウジン。
まだ下に付いていますがこれもトウジン。
がっかりするとその気持ちを和ませてくれるかのように仕掛けが前方に浮き上がっていきます。
誰かが叫びました。
「出たぞ!」
深紅のベニアコウがポッカリ。
6.1sの小型ですが、狙い澄まして釣り上げた1尾です。
笑みがこぼれました。
3投目はオマツリの連発で赤い魚はなし。
すべて黒いヤツばかりです。
気を取り直した4投目、最終回ですから気合が入ります。
着底からタナ切りへの一連の操作中にかすかなアタリ。
道糸を送り出しますとさらにアタリ。
期待に胸が膨らみます。
巻き上げ合図。
かなりのテンションがかかっていますが、ドラグを締め加減にしてじりじりと巻き上げます。
仕掛けに達して手繰り上げた瞬間フワッと軽くなりました。
こいつは上出来、きっとついているに違いない。
でも仕掛けは真下に入ったまま。
気持ちが沈みかけたそのあと、後方へと引っ張られます。
誰かの道糸とオマツリしているのですが、その海中に白い巨大な魚影。
船頭があわくって操舵室から飛び出し、ギャフを構えます。
さらにもう1本。
とてつもないほどでかい魚体が海面に浮上しましたが、2本の道糸を絡ませています。
何とかそれを解いて口の中に1番ギャフ。
そしてエラの辺りにもう1本。
3名が渾身の力で引き込んだのはアブラボウズの大物でした。
陸の上に上がって魚体を持ち上げようとしましたが、とてもじゃない。
持ち上がりません。
正確な検量をと、数人で支えて50s秤にかけましたが振り切ってしまい、正確な重量は確認できません。
60sくらいだったかもしれませんが、50s超ということにしておきましょう。
タックルはもちろんキングバイパー200Sと棚センサーブライト12号1400mを巻いたマリンパワー3000。
タフバッテリー26000も踏ん張って、でかいアブランボウを引っ張り上げてくれました。
ちなみにタハラッチの釣り座はミヨシ。
この日、乗船したのは10名で、釣り座の決定は舳会恒例のおみくじ。
ほかにベニアコウの型を見た人は、前から5番と7番。
トモからの投入ですから、釣り座はあまり影響しないといえるようですね。
これで今季の最終ベニアコウが終了となりました。
秋の再開が待ち遠しいですね。