昨日、10日は前線の南下に伴って南西風が強くなり、海上は時化模様という予報を気にしながら伊豆半島東岸に向かいました。
昼ごろから風が強くなり、途中桜吹雪も楽しんだりしましたが、釣行ですから洒落ている場合じゃありません。
心配しながら港に到着すると、何とかやれそうだとの船頭の見立てです。ほんの10数分の航行でポイントを目指したのですが、風に向かっているため、ずっぽし潮をかぶる悲惨な状況。仕掛けを投入しても風が強くアタリが取りにくい感じで難渋します。
全員がアタリすら捉えることができないまましばらく経過しましたが、竿を出していた船頭の息子に20cm今日のカワハギ。こんなものじゃないよといいながらも、この時季としては良型の出現にカワハギの存在を実感しました。
やがて、トモに座ったコグちゃん25cm超の良型。全員が目を見張ります。タハラッチにもそのふた回りくらい小振りなのが来て片目が開いてくれました。
もっともそのころにはタハラッチは、生きアジの泳がせ釣りの仕掛けを沈めていました。どちらかといえばアオリイカを釣りたいタハラッチですから、カワハギ釣りは片手間。でもうわさ通りの良型に気を良くし、アサリの剥き身を2本バリ仕掛けに刺して海底に送り込みます。
でかいほうは28.3cmで540g。 タハラッチはエサ付けが面倒なので いつも2本バリですから、 IGFAルールに適合しているはず。 世界記録に申請しようかな。 |
オモリが着底したら糸ふけを巻いて道糸を張り気味にし、そっと竿先を持ち上げて50〜60cmほど誘い上げます。そしてまたオモリを着底させて、この繰り返し。間合いを取りながらともかく静かに誘っているとまるで根掛かりしたかのような鈍くて重いアタリ。でも巻くにつれてキンキンと鋭い引きが襲ってきます。
こりゃいったい何ものかと疑心暗鬼で巻き上げると、海中にはウマヅラのような巨体が浮上してきました。
でもなんとこれがカワハギ。コグちゃんの釣ったものより一回りも二まわりもでかいので全員がびっくり仰天でしたが、船頭親子はこんなものさとにこやかに笑っています。
で、ノブにもこれに迫るような良型カワハギが食い、うわさの真相に触れて大満足。おまけに置き竿の泳がせ釣りには待望のアオリイカが掛かり、充実した半日釣り、といってもわずか4時間の釣りを満喫しました。
関西の誰かさんと同じ持ち方で ポーズを取ってみました。 計量したら900gジャストでした。 |
この日はアオリイカとの2本立てで4時間足らずの釣りでしたから、船中10枚あまりの釣果。東京湾口などの釣果と比較したら数10尾分だと思いますが、数釣り志向のカワハギ釣り師にはあまりしっくりとはしないかも知れません。
港から近いこんなところに、巨大カワハギの巣窟があるなんて、きっとカワハギ釣り師のほとんどはご存じないはずですから、私たちでしばらく楽しむことにします。
ちなみに、後半は風当たりの弱いポイントを探ったこともあり、風もいくらか収まってきました。
なお乗船料はアサリのエサ付きで4人で24,200円でした。