10月4日、台風21号の時化あとを狙い、下田発の光漁丸で出船しました。直前に5人で9本のカンパチを仕留めたとあって、釣り人は満杯の15名。田原たち3名は右舷ミヨシに釣り座を設けました。ベッドに入って寝ていると、激しい揺れで目を覚ましました。今回も予報は大はずれ。神津島に到着するまでの30分ほどは結局寝られず終いでした。 仕度をして出港するとさらにひどい揺れです。カッパが嫌いなため着ていなかった天罰が覿面に効いて、服のまま海水浴でもしたように全身びしょ濡れ。でも揺れがひどいため身動きができません。ポイントに到着してようやくライフジャケットを着ることができたとき、そのぬくもりでほっと一息つきました。皆さんは出港時にレインギアを着用してガッチリ身繕いをしてくださいね。
船中8本のカンパチ
まずはムロアジ釣りを開始したのですが、思うように釣れません。エサがなければ目指すカンパチも夢のまた夢。船頭も釣り人も必死になってムロアジ釣りに専念します。何度かポイントを替えると、ようやく食いだしました。20cm強のチビムロが4、5尾連なってきて、タルの中はあっという間に満杯。オンバセ周りへと急ぐと、ほかの船は1隻もいません。きっとシマアジを狙っているのでしょう。何とかの居ぬ間の何とかです。人数が多いためハリスは30号を1ヒロに詰め、オモリは150号。鼻掛けにして沈めます。早速トモからアタリが炸裂。バタバタ食ってきますが、なかなかミヨシまで回ってきません。
洋子さん・頑張りました。
洋子さんと加藤君のWヒット。
そんな中、同行の加藤君に待望のアタリがありましたが、止めきれずに痛恨のバラシ。オモテでのアタリはこれ1発だけですからもったいない限りです。基本的に竿は正眼に構えて扱うもの。置き竿状態ではせっかく調整したドラグも生かし切れません。よく見られる光景ですが、道糸がズルズル引っぱり出されたらドラグを締めにかかり、挙げ句の果てはハリス切れを生じてしまうのです。竿を起こせば竿のテンションが加わりますから、魚の引きは止められます。それでもドラグテンションは不変ですから、衝撃的な引きに襲われたら竿先を下げるだけでしのげるのです。
この時点で船中4発のカンパチをゲット。船頭は前日の好調振りにはおよばないと嘆いていますが、こんなものでしょう。でもオモテにも時合いがやってきてくれました。オモリを底から5m上げたタナ取りを繰り返していると、ムロアジが激しく動き出しました。くるぞッ!そう叫んだ瞬間、穂先が一気に引き込まれました。すかさずホルダーから外して構えます。小気味よい衝撃が全身を貫きます。やったーッ!もう取り込んだような気持ちになっていますが、まだ相手ははるか60m以深の海の底。タナコンブルのパワーレバーを入れ、電動ポンピングで6kg級を締め上げました。
タハラッチもカンパチ
洋子さんにはアカヤガラも。
魚を始末していると加藤君に再度アタリ。田原のやりとりの通り竿を構えて締め上げていますから今度は大丈夫でしょう。続いて隣の洋子さんにもすぐにアタリが襲い、WヒットのWファイト。船上というより、右舷ミヨシは盛り上がっています。このころになると海も穏やかになり、陽射しも射して暑いくらい。最終的には同クラスが船中8本、上がりましたが、私たち3名はパーフェクトの3本。意気揚々と引き上げました。