神津島沖のモロコ2003.7.7

7日から8日にかけて、神津島へ行って来ました。
陸の上はうっとうしい梅雨で悩まされていたようですが、島の周りは凪ぎも良く、暑い陽射しが降り注いで、すっかり真夏の陽気。真っ赤に日焼けしてしまい、慌ててサンブロックを塗りたくりました。

平日でしたから乗船したのはたった5人だけ。アカイカを仕込んでオンバセ周りでモロコを狙います。
でも凪ぎ何とか・・・で底潮が暗いのか、サメの猛攻ばかり。1000円以上もする貴重なアカイカがヤツらの餌食になってしまい、悔しくて仕方がありません。
活きの良い旨そうなアカイカを食うのはサメで、タハラッチはその食べ残しを刻んでおかずにします。でもこれが泳がせ釣りに挑戦する釣り師の宿命。アカイカを専門に釣れば、上等な刺身がとことん味わえます。
今シーズンはまだまだ模様が衰えてこないので、アカイカ釣りの楽しみも持続しそうです。

文句を言いながら釣っているとモゾッと小さなアタリ。ホルダーから竿を外して大きくアワセ、シーボーグブル1000のパワーレバーを押し込んで、巻き上げを開始します。
タックルはタハラッチお気に入りのリーディングxGOUIN240Hとの組み合わせ。道糸は棚センサーブライト15号を400m巻いてありますからひとっ通りの大物なら仕留めることができます。
最初は順調に巻き上げてきたのですが、掛かった魚が異変に気付いたようです。猛烈な勢いで走り出すと、一気に60mも突っ走ってくれました。
どうやら頭の尖ったヤツか四角いヤツ、ひょっとすると両側にハンマーをくっつけた嫌なヤツかも知れません。
ここのところモロコや大型カンパチには敬遠されて、歓迎したくない此奴らばっかりが食い付いてきますからたまりません。
竿は元からしなっていますが、そこはDaiwaが誇るGOUIN240H。ガッチリと受け止めているだけではありません。シーボーグブル1000と一体となり、電動ポンピングでとてつもない大物をグイグイ締め上げていきます。
今回もまたタックルテストを公開してしまった感じ。船頭も元某S社テスターも、そしてモロコへの初チャレンジの釣り人もこの竿の強靱さに感動し、驚嘆の眼差しで成り行きを見守っています。
巻いては走られ、走られてはまた巻き、その繰り返しであと10mまで締め上げたとき、きっと相手の身体に擦れてしまったのでしょう。100号のハリスが途中から切断されてしまい、ざらざらになった仕掛けが上がってきました。

サメ

スタンディングからホルダーにセットしたら、猛烈な勢いで船底に潜っていきました。

やがて潮も効かなくなり、あれほどまでに活発だったサメの猛攻も止んでしまいました。
そこで昨夜からの作戦通り、少し沖にある秘蔵のポイントへ走ります。
タハラッチにはあと2杯のアカイカが残っていますので、これを泳がせてモロコを仕留めようというのです。
だが移動中、睡魔に襲われて寝込んでしまい、ポイントに到着したときにエサを刺すどころか、手許のタルの中は空っぽの状態。こんなずぼらで憧れのモロコを釣ってしまったら、大勢の大物ファンの怒りを買うに違いありません。

幸運の女神もそう思っていたのでしょう。
タハラッチがようやくエサを持ってきたとき、隣の草間さんの竿先に激震が襲いかかってきました。
頑丈一徹の竿先が激しく叩かれていますが、十分食い込ませるまで間合いを取ります。
それ行けッ!
このアタリ、そしてこの引きはあの嫌なヤツではありません。間違いなく本命、モロコのはず。渾身の力を振り絞り、草間さんはグイグイ締め上げます。

そして船底に浮き上がったのは紛れもないモロコ。初挑戦の草間さんは、狙い澄ましてみごと、大物のモロコを仕留めたのです。
この日もまたサメに玩ばれてしまったタハラッチはガックリ。でもモロコデビューを果たし、大物釣りにのめり込んだ釣り人が新たに誕生したのは喜ばしい限りです。一緒になって喜んでしまいました。
草間さんのモロコの写真はデジカメでは撮れなかったので、後日、ポジフィルムをスキャンしてから紹介します。
皆さんもきっとうらやましくなりますよ。


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