スターマリンのベヨネーズ2006.8.12

ベヨネーズへ行ってきました。
本当はソウフ岩、鳥島、スミスの3島遠征のはずだったのですが、台風10号の卵が次第に発達。
沖では波とうねりがどんどん高くなっていました。
やむを得ず計画を縮小。
12日22時の出発予定を、乗船完了次第出港ということに前倒しし、翌日の朝のうちにベヨネーズに到着しました。

相変わらず底潮が効いていないようで、ムロアジも食いません。
タハラッチは例によって胴付き3本バリ仕掛けを使いましたが、途中で冷凍ムロの1尾掛けをあきらめ、いわゆるキリカン。
サバの切り身をヒラヒラさせると、真ん中のハリにヒラマサの10s級が食ってきました。

例によって痩せ馬の先っ走りですね。
というより、これで気を楽にしたので思い切って大物狙いに徹したということですが、その後は泣かず飛ばず。
それでも下バリの1尾掛けには何もアタリませんが、上バリには小振りのカッポレ。
うれしかったですね。
久しぶりにこの魚に遭遇しました。

何度か潮回りをするうち、ようやくムロアジが食いだしました。
一生懸命ムロアジ釣りをする人、五目にターゲットを替えた人、いろいろ試す人などさまざまでしたが、ムロアジの泳がせ釣りで、モロコ、ヒラマサ、カンパチ、イソマグロをペアで仕留め、モヒカン達成なんて人もいましたよ。
Oさん、Mちゃん、おめでとう。
モロコの味、いかがでしたか。
初モロコを仕留めたスパイスが効いて、抜群だったかと思います。

で、タハラッチは思惑通り、でかいヤツを食わせました。
タックルは棚センサーブライト12号を巻いたシーボーグ750MTとガオバイパー225T。
最初の引きはさほどでもなく、スピードレンジで軽く巻いてきましたが、途中から強烈に抵抗。
自動的にパワーレンジに切り替わりました。
もちろんタックルを支えているだけでは巻き上げは困難。
電動ポンピングで効率よく締め上げますが、巻き上げるにつれてどんどん抵抗が増してきます。

ようやく10mを切りました。
それでも抵抗は衰えていません。
懸命に締め上げると、カウンターはあと2mの表示。
ホルダーにセットして取り込みに掛かりました。
ところがここから本領発揮。
びくとも動きません。
それまではこちらを舐めていたのでしょう。
道糸がどんどん引き出されます。
もちろん竿はまだ立てたままですが、あまりに強烈な引きでジリジリ引き出されるのです。

タハラッチは必死。
渾身のパワーを振り絞って立ち向かいますが、5mまで巻き戻すのが精一杯。
一息ついた瞬間、40mほど引っ張り出されてしまいました。

おまけにヤツは船下へと走って行きます。
したたかですね。
道糸が舷側に当たってしまいます。
これはピンチ。
でもとてつもなく強烈なパワーで抗っているため、どうすることもできません。

間が悪いときはこんなもの。
船を回してもらえば再びやりとりできるのですが、反対側の舷でもやりとりの真っ最中。
どうにもなりません。

でもタックルは強力でしたね。
とくにすごかったのはパワーホルダーGS90。
最後は置き竿で耐えたのですが、竿がトモ側に45度以上も引っ張られているにもかかわらず完璧に耐えてくれました。
すごいホルダーですよ。

クルーがアシストしてくれましたが、皮のグローブをしても道糸が抜けません。
懸念したとおり、舷側に触れた道糸がブレーク。
50mほどのところから切断されてしまいました。

あの引き、何だったのでしょうか。
サメだよ、というかもしれません。
そうかもしれませんが、いつものサメの引きや走りとはまったく違います。
鈍重で強烈な引きはでかいカメかもしれません。
いずれにしても姿だけは見たかったですね。
あー、残念でした。

でも真っ向勝負に賭けたこんなやりとり、大物釣りが持つ魅力のひとつです。
次回のチャレンジへの闘志がまたまた燃えあがりました。

やがて風が吹き出し、うねりと波が高くなってきます。
18時30分に納竿。
正味10時間ほどの釣りでしたが、真夏の豆南を満喫した人もありました。
釣果だけが釣りの楽しさじゃありません。
スターマリンの大物釣り、とても楽しかったですよ。


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