深場の仕掛けの巻き方
綾掛けミヨシ打ち
2006.2.23 (09.10.27改訂)

キンメの仕掛けはハリス半ピロ、ミキ糸1ヒロというのが一般的。
1ヒロというのは人が両手をいっぱいに拡げた長さで、その人の身長と同じだといわれている。
ということは人によって長さが異なるということ。
あくまでもその人が、ある長さを覚えておくために使われた単位だったのである。
ところが魚探がヒロを取り入れたとき、メーターに換算する必要に迫られた。
ということで1ヒロ=1.5mという換算が一般的となったようだ。

キンメのハリスの半ピロは、そんなわけでおよそ75pだが、ハリ掛けバーにハリを掛け、サルカンとの接続が糸掛けのAとBとの中間に収まれば問題ない。
そしてミキ糸の1ヒロというのはそのおよそ2倍。
普通は掛け枠のAとBの長さの偶数倍となる。
あまり長い掛け枠は持ち運びに不便だから4倍、すなわち2周した長さが1.5m強になるように掛け枠を作成すると良い。
これならハリス1ヒロ、ミキ糸3ヒロのベニアコウ仕掛けまで巻き込むことも可能だ。

掛け枠を治具という人もいる。
治具というのは計測器ということ。
掛け枠で仕掛けの長さを決めれば、いちいち物差しを当てる必要はないということである。
結びながら巻き込むことができる、じつに便利な代物なのだ。

満艦飾のキンメの連釣やアコウダイの提灯行列を夢見ながら仕掛けを作るのはとても楽しい。
そしてうまく掛け枠に巻き込んだ仕掛けがパラパラ飛び出していったとき。
初めて体験した釣り人はみんな、大感激して飛び上がりたくなる。
それだけでもうれしいが、その仕掛けにキンメがぞろぞろ連なってきたとき、無上の喜びに浸ることができるに違いない。

作る楽しさが大きい反面、ハリ数が多い深場の仕掛け造りは煩わしいことがある。
そこで少し慣れてくると使い回したくなる。
ところがいったん使用した仕掛けはナイロンのハリスやミキ糸が伸びてしまい、最初に作ったときの寸法とはずれが生じる。
別項の順巻きで、親子サルカンの位置が横一列に整然と並ぶように巻いたにもかかわらず、これを巻き戻すと不揃い。
そればかりか、ハリスも伸びているのでハリ掛けバーから脱落してうまく収まらない。
そんなときの巻き戻し法がこの綾掛けだ。
覚えてしまえば至極簡単。
あまりきつく張り過ぎると、投入時にスムーズに出て行かないので要注意。
ハリスはやや張り気味に、ミキ糸はゆるめに巻くのは順巻きも綾掛けも同じである。

もうひとつの決め手は手繰り上げるとき。
海中から回収したらハリを整然と船べりのマグネット板に並べ、手繰ったミキ糸は親子サルカンが交錯しないよう、上へ上へと重ねながら少しずつずらしていく。
捨て糸を手繰りこんだら一番下の親子サルカンの付け根から切り外し、この親子サルカンにつながっているハリから順に巻き戻す。
こうすれば上になった親子サルカンから巻き戻されるので、不要な仕掛け絡みの心配はない。
そのためタハラッチは、一番下の親子サルカンは逆向きに結ぶようにしてある。

下図では先糸を結んである。
先糸にはサルカンを接続。
これに輪ゴムをつないで図のように掛け枠の端に引っ掛けておくと、投入の際、道糸がゴムに引っ張られるのでハリが引っかかるトラブルが解消されるはずだ。
この仕掛けを使用するときは、捨て糸を取り外すと同時に先糸も取り外し、それぞれ逆の親子サルカンにつなぎ直すのはいうまでもない。

なおこの巻き方は伊豆方面のキンメやアコウの巻き方。
南房のベニアコウはハリの向きが逆になる。
その違いはミヨシからの投入とトモからの違い。
もし逆に巻いてしまった場合の投入方法は、別の機会にお教えしましょう。




トモ打ち順巻き
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