サケの料理・アキアジの料理2004.9.3


イクラの醤油漬け

アキアジはその身を食べるより、イクラを醤油漬けにして味わいたい。
そのためには必ず女の子を釣ること。もちろんアキアジに限らず、キングサーモンの場合も同じことだ。
世界中、どこからでも魚は持ち帰ることができる。
北海道で釣ったアキアジもそうだが、アラスカやカナダで釣ったキングサーモンも丸ごと冷凍してもらうと、我が家に到着したときは程よい具合に解凍されている。
サケの仲間は身がやわらかいから、半解凍状態でさばくのがベスト。イクラ大好き人間のタハラッチはこの作業に執念を燃やす。

でもね、この味を知ってしまうと、東京ではイクラが食べられなくなってしまう。
本物の味を知るということは、言ってみると不幸なことなのかもしれない。

大事なイクラを傷付けないよう取り出す。 ぬるま湯の中でていねいにほぐして醤油漬けにする。

皮膜を取り除いて、ぬるま湯の中で1粒ずつきれいに取り分けたイクラを、煮立てた熱湯の中にさっと入れてすぐにザルにあけ、冷水で冷ます。
(餅網やテニスのラケットでほぐす方法もある)
いったん白くなるが、器に移し替えたイクラがヒタヒタニなるくらいの醤油を注いで30分ほど冷蔵庫で寝かせると、ルビーのように鮮やかな色に変身する。
昔からサケは生では食べなかったのだが、イクラもこうして熱湯処理をすると、美味しく、安全に食べることができるのだ。
だけど、肝心なイクラの醤油漬けは、いつもせっせと食べてしまうので、写真が一枚も残っていない。ご覧いただけないが勘弁していただきたい。
なおイクラの醤油漬けは生もの。できるだけ早く食べてしまわないと皮が硬くなってしまい、東京の鮨屋で出すイクラもどきと変わらないから気をつけよう。

写真を整理していたらありました。イクラの醤油漬けです。
あったかなご飯にたっぷり乗せて、イヤというほど食べたものです。
2004年9月8日 15:59:22


チャンチャン焼き

アキアジの身と野菜を味噌味で豪快に煮た料理がチャンチャン焼き。北海道の郷土料理である。
3枚または2枚におろしたアキアジの身に塩、胡椒をしておく。
4、5人分なら片身だけで十分だ。
野菜はアキアジの身が覆い隠されるくらいたっぷり用意する。
キャベツを大きめのザク切りにし、モヤシの根を取る。
好みで、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、シイタケ、エノキダケなどを食べやすい大きさに切って加える。タハラッチは必ずカボチャを加えて、その甘みで味を調えるようにしている。
白味噌100gと赤味噌250gをあわせ、砂糖100gを加えて清酒と味醂をそれぞれ大匙3杯ずつくらい注いで滑らかになるまで溶く。
鉄板を温めたらサラダ油を敷いてバターをたっぷり溶かし、アキアジを焼く。
本来は大きいまま焼くのだが、家庭用ならばいくつかに切り分けても良い。
半分ほど火が通ったらキャベツ、モヤシ以外の野菜で覆って蒸し焼き状態にする。
野菜が半煮えになったところで練り味噌を散らし、モヤシとキャベツで覆った上からアルミホイールをかぶせてさらに蒸し焼きにする。
火が通ったらアキアジの身をほぐして野菜と混ぜ、一味唐辛子を振って食べると味がひときわ引き立つ。

たっぷりの野菜で覆って蒸し焼きにする。 キャベツはこのくらいのサイズがベスト。


アルミホイールで覆えば熱の通りが良い。 骨をとって野菜とサケの身を混ぜ合わせる。

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